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2005年03月23日

痛快!児雷也

京都南座『児雷也豪傑譚話』通し狂言を観てきました。文句なしに楽しい演出で最後まで飽きさせない脚本で面白かったです。第一の理由はいろんな趣向が歌舞伎を踏まえている点です。序幕は「紅葉狩」続いて「忠臣蔵・大序」「身替座禅」「箱根霊験いざり仇討」「合邦」ラストはスーパー歌舞伎風と何か馴染みの演目が連想できて、新演出なのに違和感なく受け入れられるのだと思います。もう一つは音楽がスピーカーではなく生の音である点です。太鼓の力強い音は身体に響きますし、三味線の旋律はお芝居にしっくり馴染んでいつもの下座音楽と同じです。チョボも入って作品に厚みがでます。又作品完成までトップから立ち回りの役者さんまでがみんなで意見を出し合って芝居作りに加わった事が成功の一番の理由だと思います。

投稿者 佐千菊 : 2005年03月23日 21:41

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