« 「桜姫」コクーン歌舞伎 | メイン | 市川新次が新蔵襲名 »

2005年06月02日

長唄「吉原雀」

この曲は初世桜田治助作詞、初世富士田吉治・初世杵屋作十郎作曲。明和5年(1768年)11月、江戸市村座初演、と大変古い曲です。放生会の由来に始まり吉原へ通う遊客を鳥に見立て、廓の情緒を組み歌形式に繋ぎ合わせ、明るく派手な調子で、唄・三味線とも変化に富んだ曲です。
二上りの”鳥尽くし”のところをご紹介します。
<その手で深みへはんま千鳥、通い慣れたる土手八丁、口八丁に乗せられて沖の鴎の二挺立ち、三挺立ち、素見ぞめきはむく鳥の、群れつつ、きつつき格子先、叩くくいなの口まめ鳥に、孔雀ぞめきて目白押し、見世すががきのてんてつとん、さっさおせおせ>
鳥の名が掛け言葉でうまくはまっています。

投稿者 佐千菊 : 2005年06月02日 22:47

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://sachigiku.com/mt-tb.cgi/162

コメント

コメントしてください

サイン・インを確認しました、 . さん。コメントしてください。 (サイン・アウト)

(いままで、ここでコメントしたとがないときは、コメントを表示する前にこのウェブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)


情報を登録する?