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2005年08月15日

渡辺保の劇評 8月歌舞伎座

第二部は、最初が「伊勢音頭」。三津五郎の貢に勘三郎の万野という好企画。今 月一番の期待作である。  三津五郎のことだから当然江戸前の粋な菊五郎型だろうと思いのほか、菊五郎 型ではなく、さりとて上方型でもない。原作に返って研究している。すなわち福 岡貢は阿波の御家中福岡孫太夫の一子、つまり侍出身である。それが御師に身を やつしているという性根である。そこから柔らかさの中にもキッとした貢の像が 出て来て、上方型ともまた一味違う、なんどりした味が出る。(2005年8月歌舞伎座)

三津五郎の貢は初役ですが、菊五郎型でも上方型でもない、彼が研究して彼なりの貢を演じています。
勘三郎の万野とのコンビも期待通りです。

投稿者 佐千菊 : 2005年08月15日 17:17

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