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2005年09月03日

九月大歌舞伎 初日夜の部

夜の部にいってきました。
「平家蟹」幕開き、幕切れの演出は面白いが、個人的には岡本綺堂物が大好きな私の中では順位が低い。半七捕物帳によく出てくる「逢魔刻」おうまがどきという言葉が出てきてうれしくなりました。この刻限にカニさん達が次々にご登場、楽しいです。
「勧進帳」吉@弁慶、富@富樫、福@義経各々良いのに、全体的に何か足りない気がしました。義経の「判官御手を~」のところ、真ん中近くまで前に進んだのですが、あんなに近づいたかしら?とちょっとひっかかりました。
初日とあって大勢の方が掛け声をかけていました。一人ふざけた方がいて折角の気分が壊れてしまいましたね。弁慶がお酒を飲むところで「播磨屋、おいしそう!」花道六法の前に「たっぷりやって!」掛け声ではなく呼びかけですね。
「植木屋」めずらしいので期待したのですが、ハズレでした。丸本物の重い狂言の間にみると、全く色の違うお芝居で軽くて良いかも知れませんが、最初から話の展開が分かってしまって、あの内容で終わりまで持っていくのはキツイです。しかし、梅玉の駄々っ子みたいな演技もなかなか面白かったし、時蔵も好演、松也の町娘ぶりも色を添えてくれました。サラッとした肩の凝らないお芝居も、たまには良いものです。

投稿者 佐千菊 : 2005年09月03日 00:17

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