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2005年07月16日

上村以和於の劇評「大阪松竹座7月」

勘三郎にとっても、大阪がいまある自分の原点なのだという。80年代から90年代にかけて九年間連続して中座に出た、そこで自分を見に来てくれるお客をつかんだ。それは自信にも自負にもなっているし、翻って大阪の地に歌舞伎のお客を開拓し、甦らせたことでもある。昭和63年の『四谷怪談』が転機だったという。それまでは、舞台から二階席を見上げるとうっすらとしか客がいなかった、と勘三郎は言う。 その大阪の九年間というものがあって、歌舞伎座八月の納涼歌舞伎があり、コクーン歌舞伎があり、平成中村座があり、ニューヨーク公演があるのだ、というのが勘三郎の認識である。(上村以和於の随談)
今日の勘三郎の礎となった「大阪」での襲名披露は、東京以上に盛況とのことです。

投稿者 佐千菊 : 2005年07月16日 21:54

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