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2005年10月12日
10月国立劇場 渡辺保の劇評
十月の国立劇場は二十五年ぶりの南北の「鳥羽の恋塚」。演技、演出に問題が
あって、とても手放しで面白いとまではいかないが、さぞ大変だろうと思いのほ
か多少とも南北の面影があって私は面白かった。少なくとも見飽き、見慣れた狂
言よりは新鮮でいい。演目の固定化しつつある今日の歌舞伎にとっては一服の清
涼剤。(2005年10月国立劇場)
この演目、かなりの長編を分かりやすく短く脚色したのですが、まだ長い。大詰にきてやっとお馴染の盛遠/亘/袈裟の話になり、前の場との繋がりが明らかになり、物語が見えてきます。
<少なくとも見飽き、見慣れた狂言よりは新鮮でいい。演目の固定化しつつある今日の歌舞伎にとっては一服の清涼剤>
しかけや宙乗り、両花道と大サービス、これらに携わった蔭の方たちに拍手を贈りたいです。私も渡辺保さんと同様、見飽きた狂言より新鮮で楽しめました。
投稿者 佐千菊 : 2005年10月12日 22:09
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コメント
さちぎくさん 今晩は~♪
>大詰にきてやっとお馴染の盛遠/亘/袈裟の話になり前の場との繋がりが明らかになり
>物語が見えてきます。
同感です。序盤の「だんまりの場面」で3人が登場したと思ったら、次に出てくるまでに、だいぶ間がありましたよね。
私は何だか「ごった煮」のような芝居だなぁ~と感じましたが、筋書き(P24上段)で織田氏が『江戸時代、歌舞伎はドラマとして筋の通った物語を鑑賞する演劇ではなかった。今風に言えばオムニバスという造りになっていた』
と書いておられるのを拝見して納得!
私はさほど歌舞伎は観ておりませんが歌舞伎座とは違った切り口の歌舞伎が観られるのは楽しい~~ですね。
投稿者 饅頭娘 : 2005年10月12日 23:13
饅頭娘さん、こんにちは
私忙しくてまだ筋書き読んでないんです。
成る程、筋を追うのではなく、場面の変化を楽しんだ?のかしら。三大丸本物はそれこそオムニバスみたいですね。
投稿者 佐千菊 : 2005年10月13日 12:08
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