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2005年03月15日

隅田川 その二

向こう岸に着いた母親は我が子の塚に走り寄り泣き崩れます。やがて幻を追いさまよい「我が子の声と聞こえしは川に飛び交う都鳥、我が子の姿と見えたるは     さし柳・・・」南無阿弥陀仏の念仏の声、いつしか夜があけます。五代目延寿太夫が作曲したラストは素晴らしく、唄を聴くだけで最愛の子を亡くした若き母親の悲しみがしみじみと伝わってきます。「空ほのぼのと明けにけり 」という歌詞からは夜明けの美しい空が目に浮かびます。そして一日のはじまりです。悲しみを乗り越えてこれからまだまだ生きて欲しいという祈りの声が聞こえます。

投稿者 佐千菊 : 2005年03月15日 05:59

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