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2005年07月04日

大阪松竹座初日観劇レポby由比ヶ浜さん

大阪の襲名披露も盛況のようです。早速初日、昼夜観劇に行かれた由比ヶ浜さんのレポが届いています。大阪に行かれない者にとってはアリガタイです。

<松竹座、初日昼夜観てきました。初日ということで、役者さんの奥様方、砥辰演出の野田秀樹さんな どなど、大変華やかな雰囲気でした。

昼の部
「対面」  橋之助が工藤というのにまずびっくり。 工藤は舞台全体を引き締める役だと思うんです。 がんばっていたけれど、まだちょっと早い?途中、声がかれてきたのでヒヤヒヤしました。 染&勘太コンビの五郎、十郎はとても新鮮でした。5月、勘太郎の梅王がとてもよかったので、五郎と十郎、逆の配役でもよかったのでは?と思いました。
「源太」 三津五郎。あまり、舞踊はあまりよくわからない私でも、彼の踊りは退屈しません。 余分な力が入っていなくて、洒落た風流な雰囲気が伝わってきました。
「藤娘」 舞台がパッと明るくなり、勘三郎の藤娘が見えるとすごい拍手で、唄も三味線もしばらく聞こえませんでした。勘三郎の藤娘、以前にも見ましたが、ほかの方のと少し違う愛嬌のあるところが好きです。
「口上」 ずらりと18人。親友の三津五郎さんが笑わせてくれました。勘太郎七之助兄弟が父の隣、少し後ろに控えた位置に座し、口上の内容が自分たちのことに及ぶと頭を少し下げているところがほほえましかったです。
「沼津」 以前にもあった仁左衛門とのコンビ。番付の勘三郎の言によると義太夫の本場の道頓堀で、先代の当たり役を、ぜひ演じてみたかったとのこと。 第一場は、持ち前の勘三郎のサービス精神で例のごとく楽しかったのですが、後半の平作は、わたしには生々しく感じました。個人的には、弁天小僧を持ってきてほしかった。

夜の部
「宮島のだんまり」 鴈治郎さん以外総出演の豪華な一幕。 劇中、芝翫、勘三郎、仁左衛門で口上あり。
「大津絵道成寺」 3年ほど前にも松竹座でみました。早替わりで次々と踊り分けていきます。 やはり藤娘が一番にあっている。でも、これって昼間の勘三郎とかぶっていますよね。
「砥辰の討たれ」 例のごとくカーテンコールつき。客席で観ていた演出の野田さんも舞台に上がりました。 そこで勘三郎曰く、大阪でこの芝居が受けるかどうか、出演者全員不安だったそうな。お客さんの反応を見て、幕が降りた直後、出演者一同「よかったねえ。」と喜び合ったと話していました。大阪の観客にも概ね受けていたと思います。わたしは、初演のときに歌舞伎座で観たときのが鮮明に頭に焼き付いているのが災いして、(だって次に何がくるか覚えているので)隣の人ほど大笑いはできませんでした。もちろん、楽しかったですが・・・。 >

松竹座に行って観たような気分になりました。いつも有り難うございます。これからご覧になる方、コメントどんどん入れて下さいね。

投稿者 佐千菊 : 2005年07月04日 22:32

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