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2005年07月26日

お化けと幽霊ってどう違うの?

夏は怪談の季節、納涼歌舞伎ではよく取り上げていますね。今年は怪談はないようです。
さて、お化けが出た、幽霊を見た、とか言いますが、お化けと幽霊ってどう違うんでしょう。
柳田國男の「妖怪談義」を参考にすると、お化けは出没する場所が決まっていたが、幽霊は足がないにもかかわらず風のようにどこへでも出張していくものだそうです。又、お化けはだれかれの見境なしに「バー!」とやってよろこんでいますが、幽霊の方は特定の人だけをつけねらって、他には心をむけない。出没する時間についても、幽霊は丑三時にゴーーンと鐘がなったりしてこの刻限に戸をたたいたり、屏風の陰にひそんだりする。お化けの方は特に決まった時間を決めることなどない、というのである。「恨み晴らさでおこうか。」というのは幽霊ですね。「闇梅百物語」というのは様々なお化けが登場、実に愉快なものです。1998年金丸座で、一本足が菊之助、河童が新之助(現海老蔵)、狸が辰之助(現松緑)でやったそうです。面白かったでしょうね。来年の夏に一つ賑やかに踊ってもらいたいです。 

投稿者 佐千菊 : 2005年07月26日 21:35

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