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2005年04月24日
歌舞伎の拍子木
拍子木は相撲でも使われますし、火の用心の夜回りにも使われています。歌舞伎のは白樫の二本の棒のそれぞれの片面がふくらみのある曲線に削ってあり、その面を打ち合わせて音をだします。一本の木から背中合わせに切り取って作らないと、いい音がでないそうです。お芝居の開幕、閉幕の際、この拍子木が合図に行われます。特に幕切れのチョーンは「間」がむずかしく、主役の合図、たとえば扇子をパッと開くとか、両袖をポンと打つとかにうまくあうように打たなければなりません。めでたく「絵面の見得」となり、大向こうが一斉に掛かってチョンチョンチョン・・・と幕が閉まります。
投稿者 佐千菊 : 2005年04月24日 01:45
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コメント
さちぎくさん、こんにちわ。
拍子木のお話を聞いて、小さい頃に聞いた神話を思い出しました。
~神代の昔、「アンドロギュノス」という男と女が背中でくっついた生き物がいました。二人はとても愛しあっていて幸せでしたが、それを妬んだ神に背中を引き裂かれ、二人は遠くに引き離されてしまいました。試練を与えられた二人でしたが、お互いを探し続け、ついに再会を果たすのです。~
元来、人間は「アンドロギュノス」で、この世に生まれ出る前に引き裂かれた片割れを求めて、探し続けるのだとか、、そして、二人が出会ったとき、その背中の痛み(試練)は癒されるのだとか。
”一本の木から「背中合わせに切り取って」作らないと「いい音」がでない、、”というのは、この神話に通じるところがあるような気がしました。
投稿者 佳麟(けいりん) : 2005年04月26日 20:38
佳麟さん、コメントありがとうございます。
とっても良いお話ですね。今度お芝居でチョーーンと聞いたら
「アンドロギュノス」思いだします。
投稿者 さちぎく : 2005年04月27日 00:07
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