« 醍醐寺薪歌舞伎放映の前に | メイン | 『NINAGAWA十二夜』 »
2005年05月05日
岡村柿紅おかむらしこう
歌舞伎座、昼の部の「芋掘長者」の作者岡村柿紅は数々の狂言を舞踊化したことで知られています。彼は高知の生まれで、後に両親と叔母とともに上京しました。この叔母は女義太夫の名人二代目竹本東玉で彼は少なからず影響を受けたと思います。新聞社の劇評を担当している頃、大正4年に市村座に入り、六代目菊五郎と組んで狂言を歌舞伎の味付けにして舞踊化しました。なかでも七代目三津五郎とのコンビで有名な「身替座禅」「棒しばり」「太刀盗人」「茶壺」等は今日も人気演目です。今月の「芋掘長者」は45年振りの復活、しかも音だけ残っていて現三津五郎が新たに振り付けをしました。回数を経て後に残る作品になるといいですね。
投稿者 佐千菊 : 2005年05月05日 22:46
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://sachigiku.com/mt-tb.cgi/110
コメント
MOZIBAKE SITEIMASU
ぜんかいは松緑、先代の高島屋、昭和35年。<何故?
なかなかの佳作、面白く見せました。
デなかったんでしょう><目倉状態です>
もっと書きたいんですが、ご免下され。
もじばけでこの蘭は書込めません。
投稿者 浜 : 2005年05月06日 19:36
こちらには表示されています。大体内容はわかりますよ。松緑に左團次だったんですか。本当に何で今まででなかったんでしょう。三津五郎はエライですよ、こうした作品を復活しようと積極的に取り組んでいますね。
MacではIEではなくSafariのほうがおすすめと後見がもうしています。他にも文字化けしてしまう方はコメント下さい。(ひと言掲示板でも可)
投稿者 佐千菊 : 2005年05月06日 23:17
「芋堀長者」観てきました! さちぎくさんのとこで、この記事目にしてたんで、イヤホンガイドが「おかむらしこう」といったとき、「あっ!さちぎくさんのとこブログに出てた人のこと!」って耳に止まりました。
ここで記事を目にしてなければ、聞き流してたかも。
しかし、ほんとにこの人、いい狂言を舞踊化してくれたもんですねぇ。
「身替座禅」「棒しばり」「茶壺」どれも、私の大好きな演目です!(「太刀盗人」は、まだ観たことないです)
投稿者 HineMosNotari : 2005年05月07日 22:34
HineMosNotariさん、昼の部いらっしゃったんですね。ちょっとお役にたってうれしいです。私が○十年前に見た新作舞踊劇の中に再演してほしい物があります。でも同じ作者で複数というのはないと思います。松羽目物で多く狂言からとっているという一つのジャンルを作ったのですから、その功績は素晴らしいですね。
投稿者 佐千菊 : 2005年05月07日 23:54