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2005年07月14日
「NINAGAWA十二夜」・・・その一《音》
歌舞伎座7月の「NINAGAWA十二夜」は開演前からテレビで何度か特番が組まれ、前評判良く7日の初日を迎えました。私が観たのは13日ですから大分慣れてきた頃です。どんなお芝居も初めは期待でワクワクしながら幕が開くのを待ちますが、今回ほど感動を覚えたことはありませんでした。観客から一斉に「ワーー!」という声が漏れました。歌舞伎座の広い舞台前面側面、全部ミラーで、自分たちが正面に映っているんです。それからしだれ桜を背にチェンバロの演奏に少年達の合唱が始まり、かくも美しく優しい風が舞台から客席に流れてきます。この音楽は全く違和感なく心地よく感じられました。そして次の場の双子の兄妹が乗っている船が嵐にあう所では、三味線が嵐の凄まじさを演奏します。多分杵屋巳太郎さんの作曲だと思いますが、聴き慣れた三味線の合の手で見事に表現していました。正に歌舞伎です。
こうして、西洋の音と和の音がうまく解け合って「シェイクスピア+歌舞伎」のはじまり、はじまり。
投稿者 佐千菊 : 2005年07月14日 23:27
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