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2005年08月18日

歌丸の「関口屋」

演劇評論家 上村以和於オフィシャルサイト

一番熱心に通ったのは、その正蔵の先代(彦六というのはどうもピンと来ない)や円生、小さん、先代(といわなければならないのだね)馬生などがいろいろな落語会の常連だった時代で、この人たちそれぞれに一番油の乗ったところを聞いたのだと思う。文楽はやや衰えが見えていたが、むしろそうなってからの境地のようなものもあったと思う。文楽というと、きちっと決まった芸ということばかりが言われるのは、それ自体はもちろん間違っていないが、文楽という噺家の真髄を語ることにはならないように思う。最後の年の春に聞いた「景清」などは、みずから陶酔境に入りつつ客席をもそれで包み込んだ忘れがたい名演だった。すぐに席を立つ%u6

私も丁度同じ頃、数年間落語を聞きに行っていました。文楽、正蔵、円生、馬生、志ん朝・・・廓話しを聞けば行ったことのない吉原が見えてくるし、長屋話しを聞けばたちまち江戸下町の世界へどっぷり、人情話し、芝居話しはぐんぐん引き込まれていって、終わった後も充実感いっぱい、実に楽しかった。ブランクがあってみんな知らない噺家さんばっかりになってしまい、足が遠のいていました。円朝の「怪談牡丹灯籠」も昔ききましたが、只今歌丸が毎年順を追って話しているとのこと、ちょっと私も出かけてみたくなりました。正雀さんの鹿芝居はこの数年拝見しています。芝居好きにはうれしいものです。

投稿者 佐千菊 : 2005年08月18日 15:38

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