« 国立劇場10月「貞操花鳥羽恋塚」を25年ぶり | メイン | 吉例顔見世大歌舞伎 »

2005年09月12日

江戸博歌舞伎フォーラム「松王下屋敷」犬丸治さんの劇評

2005年度「随想・漫筆・余滴」

「寺子屋」で松王が言う「女房千代と心を合わせ」「家で散々ほえたでないか」から、これだけの葛藤を紡ぎ出した浄瑠璃作者の職業的手腕には感嘆する。 それは演出の兼元末次(豊澤時若)も心得ていて、千代(京妙)のクドキもタップリ糸に乗らせるし、松王(又之助)の「一間の内へ」の横見得が付回しそっくりであったり、千代と小太郎の自害を止める松王の一声が九段目の「御無用」にだぶったり、千代を褒める「出来しおったり」が首実検の「よく討ったな」そのままの呼吸だったりと、パロディの愉しさを十分に堪能させる。

この評を読むと益々観たくなってきます。松竹webでは空席なし、と表示されますが直接電話で問い合わせると、まだ少々は席があるようです。http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/event/2005/kabuki/kabuki.html

投稿者 佐千菊 : 2005年09月12日 13:02

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://sachigiku.com/mt-tb.cgi/356

コメント

コメントしてください

サイン・インを確認しました、 . さん。コメントしてください。 (サイン・アウト)

(いままで、ここでコメントしたとがないときは、コメントを表示する前にこのウェブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)


情報を登録する?