« 歌舞伎チャンネル12月に「十二夜」が放送される | メイン | 「児雷也豪傑譚話 」の出演者の 会見 »
2005年10月14日
十月歌舞伎座 劇評(小玉祥子)
MSN-Mainichi INTERACTIVE 歌舞伎昼の眼目は「加賀見山」。菊五郎がセリフに緩急を付け、岩藤に大きさとあいきょう、色気を出し、玉三郎が尾上の思いつめた悲しみをうまく表現した。菊之助は、尾上をいちずに気遣うお初のけなげさと岩藤への憎しみを勢いを持って演じた。お初が岩藤方のたくらみに気づいていたというセリフを加えるなど、分かりやすい工夫もなされている。3人が緊密に結び合った好舞台。松也の求女がすがすがしい好演。
小玉祥子さんの劇評です。昼夜とも見応えがある舞台とのことです。
<3人が緊密に結び合った好舞台>と書かれていますが、私も同感、この3人のアンサンブルがお芝居をくっきりと描きだしていたと思います。
投稿者 佐千菊 : 2005年10月14日 14:08
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://sachigiku.com/mt-tb.cgi/407
コメント
さちぎくさん 今晩は
私も先日観てきました。私は義太夫狂言は文楽人形の「首」のイメージで観ているせいでしょうか
菊五郎の岩藤は悪役としては少々品が良過ぎるかも(笑)。
文楽の岩藤はホントに憎体で(笑)悪女筆頭ですぅ~♪
>お初が岩藤方のたくらみに気づいていたというセリフを加える
あれは文楽と同じですね。文楽では「長局」の
前に「廊下の段」というのがあります。
御殿内の廊下でお初は女中達の噂話から尾上打擲の事を知ります。そして衝立の蔭で
岩藤と弾正が密談を交わすところを聞いてしまいます。
ですから上記のお初の台詞は(尾上の心の中及び岩藤らの悪計)総てを承知してる台詞ですね。
この「廊下の段」で草履打ちの一件も岩藤vs尾上の私怨というより(もちろん裕福な商人階級の出である尾上に対する妬みもありますが)尾上にお家転覆の密書を拾われたと睨んだ岩藤が尾上に喧嘩を仕掛けて、尾上を破滅させうと仕組んだ・・という事の顛末も岩藤と弾正会話からお初及び観客にもはっきりと知らされます。
加賀見山も上方風と東京風の演出があるようですね。昨年3月・国立で上方風を観ましたが
文楽版も含めてどちらも面白いですね。
投稿者 饅頭娘 : 2005年10月16日 22:03
饅頭娘さん、こんにちは
文楽と比較するといろいろ楽しいですね。
>前に「廊下の段」というのがあります<
これがあると悪事がはっきり分かって良いですね。
>文楽の岩藤はホントに憎体で(笑)悪女筆頭ですぅ~♪<
映画やテレビの大奥物でも意地悪なお局さんが登場しますね。あの親分級ですかね。
しかし、菊五郎だと黙って座っているだけでは
あまり憎らしくないですね。
投稿者 佐千菊 : 2005年10月17日 14:53
コメントしてください
サイン・インを確認しました、 . さん。コメントしてください。 (サイン・アウト)
(いままで、ここでコメントしたとがないときは、コメントを表示する前にこのウェブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)